オペラシアター
こんにゃく座
プロフィール

 
オペラシアターこんにゃく座は、[新しい日本のオペラの創造と普及]を目的に掲げ、1971年に創立された。
母体となったのは、東京芸術大学内で1965年から12年間にわたって活動が続いた学生たちのサークル「こんにゃく体操クラブ」である。このクラブでは、故宮川睦子氏(元東京芸術大学名誉教授)指導のもとに、身体訓練と演技の基礎訓練が行われた。
 この「こんにゃく体操クラブ」出身者たちにより、自国語のオペラ作品をレパートリーとし、恒常的にオペラを上演する専門のオペラ劇団としてオペラシアターこんにゃく座は設立され、巡回公演を開始した。
 日本にオペラが紹介されてから今日に至るまで、日本では、ヨーロッパで通用するオペラ歌手の育成に力を注いできている。その結果、日本語を歌う技術がなおざりにされ、観客は聞き取れない日本語の歌を聞かされ続けている。そのなかで、こんにゃく座はよく聞き取れる、すなわち内容の伝わる歌唱表現を獲得することを、創立当初からの目的とし、その成果は各方面からの評価を得るに至っている。
 こんにゃく座はまた、オペラの演劇性を重視し、こんにゃく体操で培われた身体性を駆使し、演出面にも斬新な発想を提示し続けている。そして大掛かりなグランド・オペラの方向はとらず、ピアノのみ、あるいは小編成のアンサンブルの演奏と少人数の出演者による作品を創作し、数多くの上演を重ねてきている。
現在こんにゃく座は、林光を芸術監督、萩京子を音楽監督とし、歌手29名を擁し、年間約300公演の上演活動を続けている。

オペラシアターこんにゃく座の芸術監督
林光(作曲家)萩京子(作曲家・代表でもある)

オペラシアターこんにゃく座の受賞歴
1976年 「ウインナーワールドオペラ賞・特別賞」
1989年 「ジローオペラ賞・特別賞」(『十二夜』の成果)
「文化庁芸術祭賞(音楽部門)」 (『セロ弾きのゴーシュ』の成果)
「音楽之友社賞」(創造活動全般)
1992年 「キッズ&アーツアンサンブル賞」
1997年 「山本安英の会記念基金賞」 (日本語による「歌芝居」の成果)
「三菱信託音楽賞」 (『変身』の成果)
2000年 「平成12年度東京都優秀児童演劇選定」
「東京都教育委員会 優秀賞」
「(社)日本演劇協会賞」
「(財)都民演劇賞」
2002年 「第12回イーハトーブ賞」

横濱世界演劇祭2006への参加作品
オペラ『あおくんときいろちゃん』
原作・レオ・レオーニ 訳・藤田圭雄(至光社刊)による
作曲・萩京子 演出・伊藤多恵

横濱世界演劇祭2006招聘について
横濱世界演劇祭2006には全国的な活動をする劇団から3劇団を招聘したが、その一つ。
横濱世界演劇祭が大人中心の演劇祭ではなく、全ての年令層、障害者も含めた市民参加を目指すものであり、今回の参加作品は低学年児童を対象にした作品を提供するために選考した。